受験について考える
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今の偏差値より、今後の成長性を見極めよう

学校選びで伝えたいことは、

偏差値だけで学校を選ばないということです。

 

学校の偏差値は株価と同じという話をしました。

 

上がることもあれば、下がることもあります。

 

例えば、名物校長先生が辞めて、有力なマネジメント失った学校。

上り調子だった偏差値が、一気に下がることが往々にしてあります。

 

偏差値は過去の実績を元にした、受験生(保護者)の人気度と言ってもよいでしょう。

しかし、必要なのは未来に向けての学校の成長性です。

 

これを見極めるために沢山の学校に足を運び、

誰も気づいていない様な、本当に我が子に合う学校を見つけることが大事なのです。

 

「あの学校良いっていう噂だから」と、それだけで志望校を決定するのは、

愚の骨頂だと思います。

大学選択において最も重要なデータとは

大学選択において、最も重要なデータのひとつが中退率だと思います。
(個人的な見解ですが)

この中退率。大学や学部系統によってかなり異なります。

ですから、大学を選ぶ際のリスク面として、中退率を知っておくことはとても重要です。

ちなみに、中退の理由としては、仮面浪人。学力不振の他に、学費が払えない(払えなくなった)事もあるでしょう。

この中退率が世に出始めたきっかけが2008年の読売新聞の調査です。
それまでは明るみになることはありませんでした。
そしてついに、2020年からは中退率だけでなく留年率についても公開の義務化が文部科学省で検討されています。
今後の大学選択において、受験生にとっては大きなメリットだとおもいます。

さて、中退率ですが、現段階ではどのように調べれば良いのでしょうか。

一番簡単なのは読売教育ネットワークが出している下記のサイトです。

ただし、この手のデータは比較が重要なので、紙で調べた方が効果的です。
それがこちら。

大学の実力2018大学の実力2018
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この本は大学受験生の進路選択では必須だと思います。はっきり言って、どんなガイドより使えます。
この事についてはまたどこかで書きたいと思います。

いずれにしても、大学選択について益々データが威力を増す時代となるでしょう。

知識の詰め込みはなくならない

アクティブラーニングやプロブレムベースドラーニング(PBL)など、

日本の教育は受動的な教育から、能動的な教育に変わろうとしています。

 

今までの一方通行型の知識伝達型から、

知識を生かして実践につなげる教育への転換です。

 

例えば、日本の歴史について年号や史実を学ぶのが今まで。

沢山の史実から、『市場が活性化する共通性』を各自で、みんなで考えて発表するのがこれからの教育です。

 

さて、ここで勘違いされがちなのが、

知識詰め込み=「悪」という考えです。

 

これは、間違いだと思います。

なぜなら「知識」がなければ、質の高い創造もディスカッションも発信も出来ないからです

 

ある御三家の校長先生がおっしゃっていました。

「知識は重要です」

やはり知識の詰め込みは必要なのです。

 

ただし、この知識の詰め込みが、一昔前よりも断然に効率化したことは事実です。

これは、Youtubeに代表される動画技術の発達でイーラーニングが可能になったからです。

これにより、知識は金銭的にも時間的にも効率よく習得できるようになりました。

 

今までであれば塾に通ったり、予備校に通って、一定時間授業を受けなければならなかったものが、

好きな時間に動画を見て、理解している箇所は「飛ばす、早送り」することも出来るのです。

 

ですから、ここで削減された(余った)時間を、能動的教育に充てることが出来ます。

 

(ただし、本物の知識習得はやはり書物による独学だと思います。このことはまたどこかで書こうと思います。)

 

どんなにインターネットの検索機能が上がっても。

知識を人が知っていなければ、検索自体をすることが出来ません。

 

知識の詰め込みはなくならない。これは時に苦しい作業かも知れませんが、

知識を詰め込む代表格である受験勉強は、今後も必須なのです。

 

難関といわれる中学では、昔からアクティブラーニングが行われています。

なぜこれが可能かといえば、中学受験で分厚い知識を得た小学生が入学してくるからです。

逆に知識のない議論ほど、浅いものはありません。

レベルに応じて、受動型、能動型教育の比率は変わるのです。

 

活発な議論の基盤には、知識の詰め込みがあることを忘れてはいけません。

総合商社マンの書いた本に中学受験選びの極意を学ぶ(投資家が大切にしている事との共通点とは)

今日は本の紹介からです。

 

 

(出版当時)現役の三井物産社員小林敬幸氏の書いた本です。

 

こちらの本の中で、小林氏がライフネット生命の非常勤取締役となり、

営業前に増資を投資家に募った際のエピソードが出てきます。

 

はじめ小林氏は投資家に対して、

この会社の社長、副社長が大変優秀であることを説明するのですが、

相手もうなづくものの大きなインパクトを与えられません。

 

しかし「あそこの経営陣とビジネスをしていると、ほんと楽しいんですよ」という話をしたところ、

とても反応が良かったと言います。

 

本にはこう書いてあります。

 

---

 

ベンチャーキャピタルや機関投資家といえば、お金のガリガリ亡者と見てしまいがちだ。

しかしやはりみんな新しいビジネスを立ち上げる喜びを分かち合いたいのだと感じた。

 

---

 

非常に含蓄のある一節だと思います。

 

利益の為に、するどい目で投資先を見極める投資家であっても、

最後は会社の「明るい雰囲気」に賭ける部分があるということです。

 

これは中学受験での学校選びでも同じだと思います。

偏差値や大学実績。

こういったデータは重要だと思います。

 

しかし、それと同じ。いやそれ以上に重要なのは、学校の雰囲気です。

 

子供が卒業したときに、みんなで青春の喜びを分かち合えるか。

こういう雰囲気を持っていると思うか。

最後は、やはりこういった価値観を大切にすべきだと思います。

 

間違っても、2つの学校に合格をもらった際、

偏差値だけで判断するようなことはして欲しくないです。

偏差値のガリガリの亡者は、足元をすくわれるということです。

 

「学校選び」も投資のひとつ。これはデータだけでなく、定性的なところも含めてだということを、改めて確信しました。

志願者数はホンモノなのか。


今日はこちらのブログについて書きたいと思います。

このブログでも採用されていますが、
ちまたにある志願者数は、延べ人数でカウントされています。

延べの場合、1人が3学部受験すれば、志願者数は3でカウントされます。
しかも最近は同じ学部の中でも、全学部方式や何教科方式など、たくさんの試験機会があります。すると、志願者数は、1人が何度も受験エントリーすることで、どんどん膨れ上がっていくのです。

それどころか最近は、1回の試験で何学部もエントリー出来るものがあります。
これは、インターネット出願の広がりが原因です。
ポチッとすれば、出願登録ができ、しかも併願無料、割引とくれば、この傾向はさらに拍車がかかります。

もうこうなると、志願者数のランキングは実体をなさなくなってくるのです。

そこで、大切になってくるのが実志願者数。いわゆる、1人の人が同じ大学を複数出願しても志願者数は1とする算出方法です。

しかし、この開示についてはまだまだ大学が二の足を踏んでいます。
18歳人口が今年から下り坂になる中で、大学は見せかけの数字をつくるのではなく、実体のある数字を開示すべきだと思います。

これは以前に書いた大学合格実績でもそうですが、

大学やマスコミが出す数字を見て、ふーんそうなんだーと思うのでなく。その数字がどのように計算されたものかまで考えることが大切だと思います。


総合商社と学校選びの共通点

最近読んだ本。



この本では、総合商社が潰れるとさえ言われながら、生き残るどころか、純利益を伸ばした理由について書かれています。

この理由はいくつかあると書かれているのですが、
私が着目したのは、総合商社が資源売買から事業投資にビジネスモデルを変えていったということです。

資源売買とは石油資源などの貿易。
事業投資とは例えば三菱商事がローソンを完全子会社にして、その運営を行い、収益を上げることです。

大事なのは「変えていった」と言うところ。別に全てのビジネスモデルを事業投資に変えたわけではないと言うことです。

様は時代に応じて変質しつつも、大事なものであれば、既存のビジネスモデルも残すと言うことです。要はバランスです。

かけ離れますが、これは中高業界も同じだと思います。
大学合格実績かそれとも教養教育か。これもバランスだと思います。
これ以外にも、時流の中で、アクティブラーニングとか英語教育とか、電子黒板の活用とか、学校はあらゆる事に対応を突きつけられています。

これらを取り入れつつも、今までの教育で生かせるところは生かし、バランスを取れるか。

逆にあまりにも戦略を大転換する学校には危うさを感じます。

学校の中には、まだ電子黒板を取り入れていませんが、人気を集める学校もあります。要は現場を見ながら、自校はどこを変えて、どこを変えないか。

例えば五大総合商社でも、ビジネスモデルにおける資源売買と事業投資の割合は様々です。

それぞれに良さがあるのです。

これと同じで、教育の中で何を打ち出すかは各学校で異なります。

〇〇が導入されていないから、この学校はダメという考えは、あまりにも短絡的だと思います。

何故就職活動は精神論ばかりなのか。それより大事なのは!?

今日は大学生の就職活動について書きたいと思います。

 

私が最近すごく感じているのは、

なぜ就活は精神論ばかりなのかということです。

 

自己分析、グループディスカッションの仕方。面接対策。

コミュニケーション能力。挨拶の仕方。声の出し方。

 

世の中には就職活動に関する書籍やセミナーがあふれていますが、

そのどれもが、自己啓発的な内容に偏っていると思います。

 

その走りは中谷彰宏の面接の達人ではないでしょうか。

 

 

最近は売れているかどうか知りませんが、

今から10数年前は、時期になると必ず書店で平積みになっていました。

もちろん、就職試験において、自分を知る事や、相手に対して印象を良くすることは重要です。

しかし、本当にそれだけで、就活は上手くいくのでしょうか。

 

私も、就活には相当苦労しました。

(よろしければ、過去の記事をご一読ください)

ただ、苦労した先に見えたものは全く違う、就活の方法でした。

 

それは、データ(エビデンス)重視ということです。

このことは入社して10年以上たった今でも考えは同じです。

 

例えばこの3冊・・・

 

 

 

 

 

はっきり言って、就活生なら3冊(男子なら2冊)全てマストで買った方がいいと思います。

ここには、会社の3年以内の離職率から、初任給、就職試験の方法まで、

もちろん未回答の企業もありますが、

それでも、貴重なデータがてんこ盛りです。

 

特に私が勧めたいのは緑色の本。優良・中堅企業版です。

青色の本を買う学生はいたとしても、緑色の本(優良・中堅企業版)を買う学生は本当に少ないと思います。

ここには、ほとんどの学生がまぁ知らないであろう、知る人ぞ知る優良企業がたくさん載っています。

 

世の中の学生は、CMや街中で見た実感のある企業ばかりに目が行きます。

銀行・保険・旅行・航空・観光などです。


そんなんだからこそ、データできちんと会社を比較し、自分で知らない企業も含めてきちんと調べた学生は、

それだけで、他の人と差別化できるのです。

 

そしてもう一つ。企業は、自己PRに優れた学生が欲しいのでしょうか。

私はそれよりも、自社の事をきちんと調べてきてくれた学生が欲しいのだと思います。

「きちんと調べた上で、私もここで働きたい」そういう学生を待っていると思います。

 

それに、有名企業は先ほどのブログでも書きましたが、学歴がものを言います。

もちろんどんな学生でも、有名企業にチャレンジすることは大いにやってください。

ただし、ライバルが多く、しかも学歴フィルターがある分、超難関であることは肝に銘じてほしいです。

みんながみんな、有名企業に入れるわけではありません。

(私もその一人です)

 

だからこそ、「有名」でなくても「優良」な企業を探す目を、学生時代にどれだけ養うかの方が、

ほとんどの学生にとっては現実的で重要なことなのです。

 

このことを教える人は本当に数少ないと思います。

 

ちなみにですが、

いわゆる四季報。会社四季報。

 

これも相当就活に使えます。

 

当たり前です。なぜなら、会社四季報は投資家やM&Aを考えている経営者が読んでいます。

一歩間違えれば、大きな損失を出しかねない、投資やM&Aの情報源なのです。

(日本電産の永守社長はお風呂で会社四季報を読んでいるという逸話があります)

こういう人が読んでいるということは、そこに載っているデータは、就職四季報と同様に、

企業を量る上での、貴重な情報が満載なのです。

 

いずれにしても、もう少し、就職活動にエビデンス重視の流れが出てきてほしいです。

このことは就活に限らず、偏差値一辺倒の中学・高校・大学受験でも同じことが言えます。

世の中には、使えるデータが結構あるのです。

(これについてはまたどこかで書きたいと思います)

 

それなのに、精神論ばかりが取りだたされるキャリアの世界は異常だと思います。

学歴社会は本当なのか!?

今回は学歴社会について書きたいと思います。

結論から言えば、日本は学歴社会です。

 

これを証明するデータをどこから取り寄せれば良いか。

諸説あると思いますが、

東洋経済オンラインに掲載されている、

有名企業400社への実就職率。

こちらの表を見れば、日本が学歴社会なのは一目瞭然です。

http://toyokeizai.net/articles/-/187597?page=4

 

特に1位の一橋大学は58.9%。

10人中6人が有名企業に就職することになります。

その他、ランキング上位の大学には名だたる大学が連なります。

 

※「有名企業」400社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、

知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選んでいる。

とありますから、もちろんこれに含まれていない優良企業も数多くあります。

 

有名企業に入りたければ、有名大学の学歴を手に入れることは、

統計的には間違っていないことになります。

 

これには理由3つあると思います。

 

1つ目は、有名大学に入るためには、大学入試で厳しい入試をパスしなければならないからです。

ここで鍛えられた、知識、理解力(読解力)、忍耐力は企業に出ても役に立つわけです。

特に国立となれば文系・理系に関わらず、文理科目両方の勉強が必要であり、

それだけ幅広い知識教養を身につけているのです。

現にそういう学生を企業が絞って取りに行っていることも事実です。

 

2つ目は、卒業生の力です。有名大学出身のOB・OGは有名企業に数多く勤めていますから、

例えば部活に入っていれば、そういう先輩との交流がありますし、

大学によっては企業ごとのOB会を組織しているところもあります。

母校の学生はかわいいものですから、OB・OGが強力にバックアップをするのです。

 

3つ目は大学の雰囲気です。周りに有名企業を目指す同期がたくさんいれば、

お互いに感化され、情報交換も活発に行われます。

これは中高における志望校選びの雰囲気と似たものがあると思います。

 

そうです。学歴と言うのは、まだまだ強力な武器であることに間違いありません。

 

では、学歴を備えれば、本当にそれで安泰なのでしょうか?

それも違うと思います。

 

現に1位の一橋大学であっても、10人中4人は、有名企業400社には就職していません。

もちろん、官公庁を目指す人や、400社以外への就職もあるでしょうから、

この事がすべて悪いわけでは在りませんが、

私が思うのは、大学に入ってからも自己研鑽を積むことの大切さです。

要は、学生の本分である勉学に励むということです。

 

何故か。

それは、勉学に励み、学業をやり切った学生は、自信がつくからです。

自信のついた学生は、それが顔つきや話し方に表れます。

エントリーシート(就職活動で企業に出す自己紹介シート)に色々なことを、だらだら書くよりも、

本気で何かをやり切ったことが、バシッと書いてある方が、迫力があるものです。

さらに欲を言えば、本気で頑張ったものを、もうひとつ。いや2つ。いや3つ4つ・・・。

四兎くらい追うと言うことです。


これは、理系や資格系に比べ、余裕のある文系学部(特に社会科学系)ならなおさらでしょう。

 

勉学は基本中の基本。この他に、課外活動(通年の部活やボランティア)、アルバイト、さらに+α。

勉強以外に3つくらい「やり切った!」と思えるものを持てば、相当自信が付くと思います。

もちろん有名企業に内定することが目的で、いろんなことをやるのではありませんが、

どの企業も、沢山の事に真剣に打ち込んだ学生は魅力的に感じるものです。

 

結局何を言いたいのかと言うと、何かを手に入れるには、真剣に向き合うしかないということです。

裏ワザは無いのです。

ですから、受験も、大学生活も、何事にも、本気で取り組むことが必要なのだと思います。

”子供が泣いて嫌がるのに塾に通わせる親。”


 

今回はこのブログに対する感想を書きたいと思います。

 

結論から言うと、「私立中学に入学する」という目的が、

「塾に通わせる」ことにすり替わっています。

 

そもそも、本当に子供を鎖につないでまで、塾に通わせる必要があるのでしょうか。

小3から塾に通わせないと、中学受験は間に合わないのでしょうか。

 

それは、塾業界を知らない私にはわかりませんが、

 

塾に通わせるより大切なのは、

私学に行く意味について「自分の考え」を持つことだと思います。

 

もう一度繰り返します。

 

「自分の考え」を持つことです。

 

ちなみに、私立中学の今年の受験率は一都三県の小6人口の17%です。

要はほとんどの人は地元の公立中に行くわけです。

 

地元の公立でも全然構わないのです。

 

中→高が分断されるということはありますが、

その分小→中は分断されません(ほとんどの児童がそのまま同じ学区の中学に行くと思いますから)。

それに公立高校や、私立高校にはそれはそれで、独特の文化や熱量があります。

 

ですから、噂や雰囲気ではなく、何のために私立中に行くのかを、本気で「自分で考える」必要があると思います。

 

そのためには、何度も言いますが、中学受験を考えた早めの段階で、

近隣の私立中の説明会に5校くらいは訪れてほしいです。

本当であれば、10校くらい言って欲しいです。

 

その際、偏差値表は見ない!絶対に見ない!

 

それと、別学、共学、どちらにも行くことです。

 

すると、自分の中で何となくでも「私立中学とは何か?」という考えが持てると思います。

 

これは、(ちょっと例えが悪いですが)不動産を購入するときと同じだと思います。

賃貸にするか、分譲にするか?

エリアはどのあたりがいいか?

間取りは?

家賃は?

物件選びにも色々な価値観があると思います。

しかし、購入(借りることが)できるのは1件だけです。

だからこそ、まずは足を棒にして、色々な物件を回るのではないでしょうか。

すると、自分の不動産に対する目が養われます。

これと同じ(といったらなんですが)で、「良い私立中とは何か?」「そもそも地元公立でなく何故私立か?」は、

色々な学校に行って自分で答えを出すしかありません。

ちなみにこれも付け加えておきますが、私立中学に行くのは親でも、おじいちゃんおばあちゃんでもなく、子供です。

ですから、最終的には子供が答えを出すのです。

 

取りあえず塾に行って、何となくその流れに乗ることは、

取りあえず不動産屋に行って、不動産屋の紹介する物件で「は~そうか~・・・」と、物件を選ぶのと同じです。

不動産屋は自分に合った物件を探し求めるために利用するものです。

 

(ちなみに、私立中に入れる理由は、六年一貫だからできる「先取り授業」だけではありません。

それなら、先取りをやっていない学校にはどんな意味があるのでしょうか?

もうすこし、深い理由を見つけて下さい。

これは大学受験がなくてエスカレータだからという理由で付属校を選択するのも同じことです。)

 

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最近は親向けと子供向けの2プログラム同時並行で説明会をやっている学校もあります。

(それだけ学校側も受験生獲得に必死です)

 

ぜひ、子供さんも早いうちに説明会に連れて行って、その雰囲気を味あわせてあげて頂きたいです。

中には「オープンスクール」と言って、一日学校体験をやっている学校もあります。

こういうのも、早いうちの参加が良いと思います。

 

それで、その上で、「どうしても私学が良い!」というならば、手段として塾を利用すればいいと思います。

そもそも、塾に通わせる理由はあるのでしょうか?

もちろん、「行きたい!」と思った学校が、高偏差値帯にあるのならば、

ライバルも多いわけですので、塾の利用も必要かもしれません。

 

しかし、そうでないのであれば、「別に塾に行かないと中学受験できない!」という呪縛に縛られる必要はないのではないでしょうか。

 

最近は、塾に行っていない様な層に受験機会を与える入試を行っている学校も出てきました。

そういう学校もあるわけですから、

まずは、学校を回る事。きちんと調べることだと思います。

 

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合同で学校が集まってやっている「合同相談会」に行けば?という考えもあります。

もちろん最初のきっかけとしてはいいかも知れません。

行かないよりは行った方がいいです。

しかし、学校の雰囲気と言うのは三者三様ですし、学校でないホールでは学校の雰囲気は分かりません。

やはり直接の説明会に行くことをおススメします。

相談会に行くならば、男子校や女子校、キリスト教系というように、

ある程度セグメントされた、相談会がおススメです。

東京大学合格実績の読み方 5つのポイント(あくまで個人の見解編)

本日3月10日は東大の合格発表の日です。

 

すでに、インターネット上では、東大の合格者数ランキングなるものが、

速報で伝えられ、さながら選挙速報のような盛り上がりです。

 

さて、中学受験や高校受験をする皆さんにも、

私立中高や公立高校の東大合格実績は、志望校選びのポイントのひとつになるのではないでしょうか。

 

そこで、今日はあくまで私の見解として、

東大合格者ランキングの見方をお伝えしたいと思います。

 

ポイント1:上位校の増えた減ったはあまり関係ない。

東大ランキングの増えた減ったの変動ですが、そこまで気にすることは無いと思います。

なぜなら、東大の実績は、各校の浪人が多い年、少ない年で、受験した人数が増減することもありますし、

たまたま今回の学年がすごく良かったり、その逆もあるからです。

比較するのであれば過去5年分くらいの比較をしてみてはいかがでしょうか。

ただし、過去5年と言うとなかなか資料がないものです。

過去のサンデー毎日東大号を5冊持っていれば良いのですが、

そんなマニアックな人はいませんね。

塾の先生であれば、情報を持っているかもしれません。

大学通信さんのホームページに、ランク10位までは52年分掲載されています。

https://www.univpress.co.jp/wp-content/uploads/todai-ranking2017.pdf

これを見ると、長い歴史の中では、学校名の入れ替えはありますが、

それを抜かせば、ほとんど変化はありません。

ですから、昨年との増減だけを見て、過剰反応するのは極めてナンセンスです。

せめて、3年分くらい追ってみてはどうでしょうか。

3年分なら、来週に発売されるサンデー毎日や週刊朝日に載ると思います(多分)。

 

ポイント2:東大合格上位校より、下位校の方が面白い。

私が注目するのは東大合格実績上位校より、下位校です。

特に、合格者2~5人の間で、「え!ここが!」と言う学校は、

今後、(大学受験教育という意味で)上向きに変化する可能性が高いからです。

ここについても、単年ではなく、数年単位で追うことが出来ればより良いです。

東大1名だけだと、その子の力によるかな・・・と、まだ判断ができません。

 

ポイント3:東大合格のノウハウがあるのは、東大2名以上合格を複数年成し遂げている学校。

かなり、割り切った言い方ですが、東大合格者2名以上であれば、

東大合格のノウハウがある学校だと思います。

特に複数年東大に出しているのであれば、学校にもノウハウが蓄積されて、先生方も指導の仕方に自信を持っているのではと思います。

(私も「思います」としか言えませんから、あとは実際に学校に足を運んでみて、先生にそのあたりの見解を聞いてみてはいかがでしょうか)

ですから、何も全員が全員、御三家(開成、麻布、武蔵、桜蔭、雙葉、女子学院)でなくて良いと思います。

確かに、東大の合格者数が多い学校には、東大に行く雰囲気があります。

部活の先輩やOBなど、東大に行ったロールモデルもゴロゴロいるでしょう。

(ちなみに、御三家では予備校チックな東大向けの勉強はやっていません。そのことはまたどこかで書きたいと思います)

ただ、そうでない学校でも、当然東大に行く子はいるわけです。

東大実績2名くらいの学校でも、生徒に応えてくれる先生はいると思います。

 

ポイント4:合格者数よりも合格率。

例えば、開成の昨年の卒業者数は398人。麻布299人。武蔵169人です。

男子御三家だけでも卒業生数はこんなに違います。

そこで東大合格者(現役)÷卒業生数という風に率にした方が、よりわかりやすいと思います。

 

ポイント5:とはいえ、東大の数だけが学校じゃない!

と、ここまでかなり大雑把に色々なことを述べましたが、

私は東大の数よりも、まずはその学校が合うか合わないかだと思います。

東大の数ばかりに目を奪われず、広い視野での学校選びをして下さい。

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