ジョブズにもなりうる藤田晋社長~『起業家』を読んで | 受験について考える

ジョブズにもなりうる藤田晋社長~『起業家』を読んで

藤田晋社長の『起業家』を読みました。

http://www.amazon.co.jp/dp/4344023633

前著『渋谷で働く社長の告白』の時もそうでしたが、あっという間に読めました。
「次のページをめくりたい!」そう思わせるのは、著者にとって至難の業だと思いますが、
同氏は文筆の才能も持ち合わせているのだと思います。

今回参考になったのは2点です。

1点目は「信念を貫くには強さが必要」と言うことです。

前著『渋谷で働く~』の時もそうでしたが、今回の作品も起業家としての苦悩が(自叙伝にしては)かなり赤裸々に語られています。
普通こういう本は言葉悪く言えば「成功例」ばかりが並べられ「苦労」や「失敗」についてはあまり触れられないのが普通かもしれません。
それに対しこの本には、メディアを作り、広告代理業務を超える「会社の柱」を作ろうとする藤田社長の信念。しかしメディアは育たず、藤田社長も悩み、苦しみ、時には「自分がやっていることが正しいのか」と思い悩んでいたこと丹念に書かれています。
こういう部分を作品から垣間見れたことは「藤田社長でもこういう状況、状態になるのかと」少し恐れ多いですが「共感」することが出来ました。

2点目は「リーダーの在り方は1つではない」ということです。

「メディア事業を成功させる!」と言う信念のもと、藤田社長は退路を断ち、進退をかけて自ら総合プロデューサーとして、事業の細かい部分まで厳しく指示を出すようになります。
能力ある社員に仕事を任せ、普段穏やかに見える同氏ですが、状況によっては、自分でガンガン指示を出すこともトップには求められるということです。
近年「自分で考える」「モチベーションをもって仕事をしてもらうために権限を委譲する」などと良く聞きますが、それはケースバイケース。本人は「専制君主制」と言っていますが、私は「藤田社長もジョブズになりうる」のだと思いました。
それくらいの幅と覚悟がリーダーには必要。そう教わりました。

そんなアメブロですが、久々に利用したらうまく「amazon」からこの本のアイコンを張り付けることが出来ませんでした(笑)
藤田社長。トップダウンのカイゼンを今後も期待しています!