野菜を買う時は品質を確かめるのに、何故学校選びでは見に行かずに決めるのか?
割り切った言い方をすれば、学校選びは投資だと思います。
学費を学校に払って、我が子の成長に投資をするわけです。
また、株式の話で恐縮ですが、
株を買う時には様々な情報を見比べることが出来ます。
上場会社は有価証券報告書の公開が義務付けられていますし、
自己資本比率や営業利益、キャッシュフローなど、
企業に投資するときのデータ(ファクト)も揃っています。
四季報だってあります。
それに比べると学校はデータの公開が進んでいません。
これも、学校を選ぶとき偏差値至上主義になってしまう要因の一つかもしれません。
例えば大学では決算書の開示が義務付けられています。
しかし中高では決算書を確認できたのは「品川女子学院」さんくらいです。
(それでも10年前に比べると、中高大受験共にマスコミのおかげで、本当に貴重なデータが開示されるようになりました
これについては、また機会があれば述べたいと思います)
さて、話がだんだんそれていくので本論に戻します。
そもそも、これだけ多額の投資をする「受験」において、
なぜ学校見学に行かないという選択肢が生まれるのでしょうか。
例えば車を買う時、家を買う時、実物を見ないということがあり得るでしょうか。
これが、学校選びについてはまかり通っている気がします。
ある学校の校長先生は、
「必ず一度は学校を見にいらして下さい」と口酸っぱく言うそうです。
なぜなら、「こんなはずじゃなかった」というミスマッチが、毎年のようにあるからです。
特に車や家と違って、教育は「人」です。
性能や条件だけでは分からない「雰囲気」が大切なのです。
男子校、女子校、共学校、偏差値、ネットのうわさで決めつけず、
せめて通学圏の6校くらいは見比べてもらいたいです。