志望校は「偶然の出会い」が重要。 | 受験について考える

志望校は「偶然の出会い」が重要。

模試の結果を眺めていても、真の志望校は見つからないという話をしました。

そんなことより、大切なのは偶然力です。

「自分にとって良い学校ってなんだろう?」と、好奇心を持って、自分の足で学校を見て回り、その学校にいる先生や学生、生徒と話してみること。全く違う色々な偏差値帯の学校を訪れてみること。

こっちの方が重要です。

偶然力は中高大受験だけでなく、社会人としてのキャリアを考える上でも同じだと思います。

いい偶然を作ることの重要性は、クランボルツという人が、『その幸運は偶然ではないんです!』という本で書いています。
この本の帯の通り、机の上で書く「キャリアプランはいらない」のです。



クランボルツの考えは例えば、法政大学キャリアデザイン学部教授の児美川孝一郎教授の『キャリア教育のウソ』や海老原嗣生氏の『夢のあきらめ方』にも出てきます。
そしてきわめつけは、東洋大学が受験生向けに公開している、WEB体験授業でのこちらの講義です。


東洋大学のWEB体験授業は秀逸で、こういう試みが、他大学。もしくは中高でも行われないかなと考えています。

この講義の中で、榊原 圭子准教授は、「ひたすら考えていても答えは出ない、自分探しや自己分析などは後にし、まずは行動してから考えること」の大切さをお話しされています。

逆に、偏差値だけで学校を選んでいると言うことは、こう言う偶然の出会いの機会を失っていると言うことです。

偏差値表を捨てて外に出よう。

そう言いたいと思います。