”子供が泣いて嫌がるのに塾に通わせる親。”
今回はこのブログに対する感想を書きたいと思います。
結論から言うと、「私立中学に入学する」という目的が、
「塾に通わせる」ことにすり替わっています。
そもそも、本当に子供を鎖につないでまで、塾に通わせる必要があるのでしょうか。
小3から塾に通わせないと、中学受験は間に合わないのでしょうか。
それは、塾業界を知らない私にはわかりませんが、
塾に通わせるより大切なのは、
私学に行く意味について「自分の考え」を持つことだと思います。
もう一度繰り返します。
「自分の考え」を持つことです。
ちなみに、私立中学の今年の受験率は一都三県の小6人口の17%です。
要はほとんどの人は地元の公立中に行くわけです。
地元の公立でも全然構わないのです。
中→高が分断されるということはありますが、
その分小→中は分断されません(ほとんどの児童がそのまま同じ学区の中学に行くと思いますから)。
それに公立高校や、私立高校にはそれはそれで、独特の文化や熱量があります。
ですから、噂や雰囲気ではなく、何のために私立中に行くのかを、本気で「自分で考える」必要があると思います。
そのためには、何度も言いますが、中学受験を考えた早めの段階で、
近隣の私立中の説明会に5校くらいは訪れてほしいです。
本当であれば、10校くらい言って欲しいです。
その際、偏差値表は見ない!絶対に見ない!
それと、別学、共学、どちらにも行くことです。
すると、自分の中で何となくでも「私立中学とは何か?」という考えが持てると思います。
これは、(ちょっと例えが悪いですが)不動産を購入するときと同じだと思います。
賃貸にするか、分譲にするか?
エリアはどのあたりがいいか?
間取りは?
家賃は?
物件選びにも色々な価値観があると思います。
しかし、購入(借りることが)できるのは1件だけです。
だからこそ、まずは足を棒にして、色々な物件を回るのではないでしょうか。
すると、自分の不動産に対する目が養われます。
これと同じ(といったらなんですが)で、「良い私立中とは何か?」「そもそも地元公立でなく何故私立か?」は、
色々な学校に行って自分で答えを出すしかありません。
ちなみにこれも付け加えておきますが、私立中学に行くのは親でも、おじいちゃんおばあちゃんでもなく、子供です。
ですから、最終的には子供が答えを出すのです。
取りあえず塾に行って、何となくその流れに乗ることは、
取りあえず不動産屋に行って、不動産屋の紹介する物件で「は~そうか~・・・」と、物件を選ぶのと同じです。
不動産屋は自分に合った物件を探し求めるために利用するものです。
(ちなみに、私立中に入れる理由は、六年一貫だからできる「先取り授業」だけではありません。
それなら、先取りをやっていない学校にはどんな意味があるのでしょうか?
もうすこし、深い理由を見つけて下さい。
これは大学受験がなくてエスカレータだからという理由で付属校を選択するのも同じことです。)
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最近は親向けと子供向けの2プログラム同時並行で説明会をやっている学校もあります。
(それだけ学校側も受験生獲得に必死です)
ぜひ、子供さんも早いうちに説明会に連れて行って、その雰囲気を味あわせてあげて頂きたいです。
中には「オープンスクール」と言って、一日学校体験をやっている学校もあります。
こういうのも、早いうちの参加が良いと思います。
それで、その上で、「どうしても私学が良い!」というならば、手段として塾を利用すればいいと思います。
そもそも、塾に通わせる理由はあるのでしょうか?
もちろん、「行きたい!」と思った学校が、高偏差値帯にあるのならば、
ライバルも多いわけですので、塾の利用も必要かもしれません。
しかし、そうでないのであれば、「別に塾に行かないと中学受験できない!」という呪縛に縛られる必要はないのではないでしょうか。
最近は、塾に行っていない様な層に受験機会を与える入試を行っている学校も出てきました。
そういう学校もあるわけですから、
まずは、学校を回る事。きちんと調べることだと思います。
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合同で学校が集まってやっている「合同相談会」に行けば?という考えもあります。
もちろん最初のきっかけとしてはいいかも知れません。
行かないよりは行った方がいいです。
しかし、学校の雰囲気と言うのは三者三様ですし、学校でないホールでは学校の雰囲気は分かりません。
やはり直接の説明会に行くことをおススメします。
相談会に行くならば、男子校や女子校、キリスト教系というように、
ある程度セグメントされた、相談会がおススメです。