何故就職活動は精神論ばかりなのか。それより大事なのは!?
今日は大学生の就職活動について書きたいと思います。
私が最近すごく感じているのは、
なぜ就活は精神論ばかりなのかということです。
自己分析、グループディスカッションの仕方。面接対策。
コミュニケーション能力。挨拶の仕方。声の出し方。
世の中には就職活動に関する書籍やセミナーがあふれていますが、
そのどれもが、自己啓発的な内容に偏っていると思います。
その走りは中谷彰宏の面接の達人ではないでしょうか。
面接の達人2019 バイブル版 (MENTATSU) 1,296円 Amazon |
最近は売れているかどうか知りませんが、
今から10数年前は、時期になると必ず書店で平積みになっていました。
もちろん、就職試験において、自分を知る事や、相手に対して印象を良くすることは重要です。
しかし、本当にそれだけで、就活は上手くいくのでしょうか。
私も、就活には相当苦労しました。
(よろしければ、過去の記事をご一読ください)
ただ、苦労した先に見えたものは全く違う、就活の方法でした。
それは、データ(エビデンス)重視ということです。
このことは入社して10年以上たった今でも考えは同じです。
例えばこの3冊・・・
就職四季報 総合版 2019年版 (就職シリーズ) 2,050円 Amazon |
就職四季報 優良・中堅企業版 2019年版 (就職シリーズ) 2,050円 Amazon |
就職四季報 女子版 2019年版 (就職シリーズ) 2,020円 Amazon |
はっきり言って、就活生なら3冊(男子なら2冊)全てマストで買った方がいいと思います。
ここには、会社の3年以内の離職率から、初任給、就職試験の方法まで、
もちろん未回答の企業もありますが、
それでも、貴重なデータがてんこ盛りです。
特に私が勧めたいのは緑色の本。優良・中堅企業版です。
青色の本を買う学生はいたとしても、緑色の本(優良・中堅企業版)を買う学生は本当に少ないと思います。
ここには、ほとんどの学生がまぁ知らないであろう、知る人ぞ知る優良企業がたくさん載っています。
世の中の学生は、CMや街中で見た実感のある企業ばかりに目が行きます。
銀行・保険・旅行・航空・観光などです。
そんなんだからこそ、データできちんと会社を比較し、自分で知らない企業も含めてきちんと調べた学生は、
それだけで、他の人と差別化できるのです。
そしてもう一つ。企業は、自己PRに優れた学生が欲しいのでしょうか。
私はそれよりも、自社の事をきちんと調べてきてくれた学生が欲しいのだと思います。
「きちんと調べた上で、私もここで働きたい」そういう学生を待っていると思います。
それに、有名企業は先ほどのブログでも書きましたが、学歴がものを言います。
もちろんどんな学生でも、有名企業にチャレンジすることは大いにやってください。
ただし、ライバルが多く、しかも学歴フィルターがある分、超難関であることは肝に銘じてほしいです。
みんながみんな、有名企業に入れるわけではありません。
(私もその一人です)
だからこそ、「有名」でなくても「優良」な企業を探す目を、学生時代にどれだけ養うかの方が、
ほとんどの学生にとっては現実的で重要なことなのです。
このことを教える人は本当に数少ないと思います。
ちなみにですが、
会社四季報 2018年2集春号 [雑誌] 2,060円 Amazon |
いわゆる四季報。会社四季報。
これも相当就活に使えます。
当たり前です。なぜなら、会社四季報は投資家やM&Aを考えている経営者が読んでいます。
一歩間違えれば、大きな損失を出しかねない、投資やM&Aの情報源なのです。
(日本電産の永守社長はお風呂で会社四季報を読んでいるという逸話があります)
こういう人が読んでいるということは、そこに載っているデータは、就職四季報と同様に、
企業を量る上での、貴重な情報が満載なのです。
いずれにしても、もう少し、就職活動にエビデンス重視の流れが出てきてほしいです。
このことは就活に限らず、偏差値一辺倒の中学・高校・大学受験でも同じことが言えます。
世の中には、使えるデータが結構あるのです。
(これについてはまたどこかで書きたいと思います)
それなのに、精神論ばかりが取りだたされるキャリアの世界は異常だと思います。