総合商社マンの書いた本に中学受験選びの極意を学ぶ(投資家が大切にしている事との共通点とは)
今日は本の紹介からです。
ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書)
821円
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(出版当時)現役の三井物産社員小林敬幸氏の書いた本です。
こちらの本の中で、小林氏がライフネット生命の非常勤取締役となり、
営業前に増資を投資家に募った際のエピソードが出てきます。
はじめ小林氏は投資家に対して、
この会社の社長、副社長が大変優秀であることを説明するのですが、
相手もうなづくものの大きなインパクトを与えられません。
しかし「あそこの経営陣とビジネスをしていると、ほんと楽しいんですよ」という話をしたところ、
とても反応が良かったと言います。
本にはこう書いてあります。
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ベンチャーキャピタルや機関投資家といえば、お金のガリガリ亡者と見てしまいがちだ。
しかしやはりみんな新しいビジネスを立ち上げる喜びを分かち合いたいのだと感じた。
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非常に含蓄のある一節だと思います。
利益の為に、するどい目で投資先を見極める投資家であっても、
最後は会社の「明るい雰囲気」に賭ける部分があるということです。
これは中学受験での学校選びでも同じだと思います。
偏差値や大学実績。
こういったデータは重要だと思います。
しかし、それと同じ。いやそれ以上に重要なのは、学校の雰囲気です。
子供が卒業したときに、みんなで青春の喜びを分かち合えるか。
こういう雰囲気を持っていると思うか。
最後は、やはりこういった価値観を大切にすべきだと思います。
間違っても、2つの学校に合格をもらった際、
偏差値だけで判断するようなことはして欲しくないです。
偏差値のガリガリの亡者は、足元をすくわれるということです。
「学校選び」も投資のひとつ。これはデータだけでなく、定性的なところも含めてだということを、改めて確信しました。