受験について考える -3ページ目

あまり知られていない就活の時に中学受験をしてて役に立つこと

中学受験をやった人が大学生の就活で得するのは、就職試験の筆記です。

企業の採用試験ではSPIがよく使われるのですが、

ここに出てくる数学的、国語的問題が、中学入試と瓜二つなのです。

大学時代、私の周りにいた中高一貫校卒の先輩や後輩は、中学入試の勉強でお釣りが来たと言っていました。

逆に要注意なのが、私立大学文系で、公立高校出身の数学が苦手な人です。
要は私のことです。私はSPIで本当に苦労しました。と言うか、最後まで解けませんでした。

結局、数学だけは、どんなに回避したように思えても、最後の最後に企業の筆記試験という形で姿を表します。

ぜひ大学生と言わず、早い段階で本屋の就活コーナーにある、筆記試験の本を購入してみてください。

何も難しい事まで全部とは言いませんが、数学は大事です。

御三家の校長先生の座談会の結論

男子御三家(開成・麻布・武蔵)の校長先生の座談会を聞く機会がありました。

もう2、3年前だったと思います。

当時、2020年の大学入試改革の話題が少しずつ出始めていた時期でしたので、
そんな話題が聞けるものだと思ってました。

するとそんな話題は最後まで出ず。

締めくくりとして出た話題は、

「早寝早起き朝ごはん」でした。

当たり前のことを当たり前に。

この事を、私学のトップと言われる御三家でも(御三家だからこそ)保護者の方に伝えたかったのだと思います。

この他にも、私が聞いた他の学校の校長先生の話には。

履物を揃える。

掃除は大事。窓拭きは新聞紙でやると綺麗になる。

など、生活習慣に関わることが沢山あります。

塾で勉強する前に。

まずは当たり前のことを当たり前にする。

このことが、先生たちの願いなのだと思います。

中学受験で学校選びに役立つ「ウーパールーパー」の法則

学校選びについて、

 

唯一言えることは、

 

とにかく「受験する学校には足を運んでください」と言うことです。

 

何故かというと、

 

学校との相性と言うのは、

 

データや偏差値ではなく、

 

本当に些細なところに出るからです。

 

私は、私立中高を訪問すると、

 

図書館や理科室に足を運ぶことが好きです。

 

一度、とある学校の理科室に訪れた際に、

 

ウーパールーパーを飼育している水槽を発見しました。

 

「あ!ウーパールーパーだ!」

 

すると、それに気づいた先生が、

 

理科教員でもないのに、

 

「ウーパールーパー!昔自分も飼っていたんですよ!」

 

と、ウーパールーパーについて情熱的に語って下さいました。

 

これだけのことなのですが、

 

何と言うか・・・

 

そのほんわかした空気感は今でも忘れられません。

 

そして、

 

この時自分は、ますますこの学校のファンになりました。

 

ちなみに、この学校は偏差値と言うくくりでは、あまり目立つ学校ではありません。

 

しかし、毎年志願者を集め、本当に良い教育を行っている学校です。

 

学校との相性は、こうしたちょっとしたところににじみ出るものなのです。

 

決して、模試の結果を何度眺めても、志望校は見つかりません。

 

ぜひ、五感を使って、楽しみながら学校に足を運んでいただきたいと思います。

将来有名企業に内定する人が多い私立中学校は?

大学時代、部活に入っていた関係で、

 

後輩たちの進路先を確認することがあるのですが、

 

有名企業に内定する学生に何か共通点はあるかな?

 

そう考えたことがあります。

 

彼らの出身高校は実にバラエティに富んでいます。

 

県下有数の公立高校。

 

男子公立高校。

 

女子公立高校。

 

地方の私立中高一貫校。

 

上位の男子私立中高一貫校。

 

下位の女子中高一貫校。

 

さて、これらの出身校と有名企業に内定する関係性は。

 

ありません!!!

 

では、性格の問題か。

 

コミュニケーション能力の問題か。

 

ううん・・・それもわかりません!!!

 

分かることは、どんな進路に進むのかなんて「分からない」ということだけです。

 

だから、「人生が良くなる〇〇も法則」なんてないというのが最近の私の結論です。

 

であれば、そんな先の事なんて考えず、中学高校は、もっともっと今を充実させてほしいと思います。

 

私の好きな、市川中学校・高等学校(千葉県・共学校)の標語に、

 

「良き師、良き友、忘れられぬ本」というのがあります。

 

まさに、良い先生と友に出会い、忘れられない本に出会う。

 

これが学校生活なのではないでしょうか。

 

このブログのタイトルを見て、つい反応してしまった方がいらっしゃったら、

 

そんな将来の事は誰にも分からないと、

 

もっと、違う視点で学校を選んでみてはいかがでしょうかと言うのが、

 

だいぶずれましたが、私の考えです。

中学受験の保護者必読の雑誌!

今、中学受験の保護者の皆様に一番読んでいただきたい雑誌。

 

それは・・・

 

 

 

こちらです!!!

 

先ずは駒場東邦・巣鴨・海城の3校長のインタビュー。

 

同じ男子進学校でも、いかにカラーが違うかが、良く解ります。

 

さらに、「国家の品格」でおなじみの数学科藤原正彦氏による、

 

「小学生に英語教えて国滅ぶ」

 

英語を教えるよりもっと大切なことがあるだろう!それは・・・という内容です。

 

さらにさらに、ノーベル科学者大村智氏による、

 

「小学校に理科専門教師を配置せよ」

 

などなど、これだけ豪華なラインナップが一冊に入っているのが、

 

さすがは文藝春秋です。

 

回し者ではありませんが、

 

ぜひ、お買い求めください。

中学受験で「うちの子は偏差値低いから…」という親に対して思うこと。

仕事柄、保護者の方に対して中学受験の相談に乗ることがあります。

 

その時良く聞くのが「うちの子は出来が悪いんで」「偏差値がそこまで高くないんで」という言葉です。

 

しかし、待ってください。

 

そもそも、この偏差値とはいったい何なのでしょうか。

 

ブログの中で何回も繰り返していますが、

 

偏差値と言うのは、

 

ある模試を受けて、その中で、お子さんがどこにいるかの数値です。

 

と言うことは当たり前ですが、中学受験をしない子は、この偏差値の中には反映されていないということです。

 

中学受験組が良いとか、悪いとかではなく、

 

お子さんは、小学校の貴重な時間を使って、受験勉強をしています。

 

その集団にいるということだけで、まずもって素晴らしいことなのではないでしょうか。

 

ここに対するリスペクトなしに、偏差値と言う数値だけで、子供に対してどうこういうのは間違っていると思います。

 

まずは、お子さんが中学受験をしていること自体を、「すごい!」と思ってあげることだと思います。

中学受験の学校案内は2冊買おう。

情報公開が少ない私立中学校において、

 

学校案内は貴重な情報源です。

 

そこで私がおススメするのは、

 

学校案内を2冊購入することです。

 

2冊と言っても同じ年度のものではなく、2年分です。

 

 

 

 

例えば、この2冊を購入します。

(金銭的に余裕があれば3年分買ってもよいでしょう)

 

この中で私が重要なデータだと思うものの一つが、

 

中1、中2、中3の生徒数です。

 

そして、2017版の中1と、2018版の中2を比較するのです。

 

すると、同じ期生にも関わらず、数が減っている場合があることが分かります。

 

確かに、転校がありますから、少しの数であれば問題ないと思います。

 

しかし、この数があまりにも多い場合は要注意です。

 

もちろん、この学校が全て悪いわけではありません。

 

ただ、もしかすると、教育理念がしっかりしてるゆえに、ミスマッチが起きやすい可能性があります。

 

これが、偏差値だけで学校を選んではいけないことのひとつの理由です。

 

元々私立は建学の精神(会社のミッションのようなもの)に基づき、個性的な教育を行っています。

 

学校の方針にわが子が合うかを考えることは、公立以上に重要だと思います。

(もちろん公立でも重要ですが)

 

最悪の場合、ミスマッチによる転校の可能性があるということです。

 

もう一つ。物事は比較することであらわになることがあります。

 

それは、学校と学校もそうですし、ある学校の2年間でもそうです。

 

良く見極めることを肝に銘じて頂きたいと思います。

大学合格実績の見方

先週からサンデー毎日や週刊朝日で、

大学別高校合格実績の特集が組まれています。

この時期の風物詩です。

さて、この大学合格実績ですが、一点注意が必要です。

ここに表記されている数は「延べ人数」になります。

どういう事かというと、

Aさんが、B大学の法学部、経済学部、社会学部に受かったとしましょう。

この時の合格者数は3になります。

さらに、最近では入試方式が沢山ありますから、場合によっては、実際受かったのは1人でも、合格者数がもっと増えることもあります。

これは、各高校の出す情報でも同じことです。

大学合格実績が延べ人数なのか、それとも進学者の人数なのか。

これによって、データは大きく異なります。

ちなみに、大学に進学した実際の人数。進学者数を知る方法もあるのですが、これについては、機会があれば書きたいと思います。

それにしても、今年の大学入試も私立大学文系を中心に昨年以上に厳しい状況です。

これは、文部科学省が、昨年から大学に定員をきちんと守るように通達があったこと。

加えて、企業の採用状況が好調で、特に文系職の採用が増えたことで、文系学部の数が多い私立大学が人気になった事が挙げられると思います。

しかし、特に後者ですが、果たして今後、企業の採用はこのままでしょうか。

景気が悪くなれば、企業の採用は絞られます。

だからこそ、時流や噂に流されず、目的意識を持った学校選びをして欲しいと思います。

ロンドンブーツ田村淳の大学受験に思うこと

田村淳が大学受験をしています。

 

ある大学の法学部が第一希望と言うことです。

 

私が彼(と言わせて頂きます・・・)の受験で共感したのは、

 

彼が「〇〇大学の〇〇先生に教わりたい」と言う理由で、

 

この大学を志望したことです。

 

決してその大学のイメージだけで選んだのではなかったということです。

 

もちろん大学選びには色々な要素があって良いと思います。

 

しかし、学問的な好奇心。

 

この探求に近づくために、この大学のこの学部を選択したというのは、

 

「大学で学ぶこととは?」という大きなテーマの、

 

1つの示唆になるのではないでしょうか。

 

前回のブログにも書きましたが、

 

まずは、この学校に入りたいか?

 

この学校の、この先生に習いたいか?

 

その為のツールとしての偏差値だと思います。

 

まだまだ、学校は情報開示が足りていない。

 

これも事実ですが、偏差値の前に、少しでも多く、色々な学校の事を調べてほしいです。

難関校に行くことが良いことなのか。そもそも、難関校って何なのか?

中高大どの受験においても、

 

学校選びで一番活躍するのは模試の「偏差値表」です。

 

そもそも偏差値とは、模試を受けた人に置ける、受験合格の目安です。

 

模試を受けた受験生や、模試の内容で偏差値は大きく異なります。

 

入試問題と模試は別物ですし、偏差値が学校の性質を決める全てではありません。

 

それでも偏差値表とにらめっこして、上位に位置する難関校や有名校に行くことが全てだと、

 

勘違いしている受験生や保護者は本当に多いと思います。

 

そもそも難関校や有名校は、みんな同じ顔をして、同じ教育の中身なのでしょうか。

 

もちろん応えはノーです。

 

大学であれば教授や学生、中高であれば先生や生徒、

 

難易度の同じ学校でも、そこにいる「人」」で学校の雰囲気は大きく異なります。

 

中学受験での話。たまに、親御さんと受験相談をさせて頂くことがあるのですが、

 

偏差値表の偏差値60より上の学校をぐるっと指さして、

 

ここに行きたいと言う方がいます。

 

こんな、学校選びで本当にいいのでしょうか。

 

偏差値60未満でも、良い学校は沢山あります。

 

学校選びで大切なのは、偏差値以外の尺度をいかに持つかです。

 

むしろ、初めは偏差値を気にせず学校を選んで。

 

その後に、偏差値を利用する。

 

この順番だと思います。