受験について考える -2ページ目

社会人に刺さる、卒業式での校長先生の式辞。

卒業式シーズンです。

最近は校長先生の式辞がホームページ上で紹介されています。

メッセージの中には、社会人になっても心を打つものがたくさんあります。


上は箕面高校の式辞です。

人生は逆張りしよう。

大学就活時点ですっ転んだ自分には、
特に胸打つメッセージでした。

志望校選びでも、企業選びでも、大切なのは学校からのメッセージに自分が共感するかです。

それは、インターネット時代の今、簡単にアクセスできる様になりました。

校長先生の式辞。ぜひ読んでみてください。




大学実績より100万倍大切な建学の精神

私立中学や高校を選ぶ際、大学実績よりも大切だと思うのが、その学校の建学の精神です。

創立者が何のために学校を建てたのか、
学校の存在意義のようなものです。

さらに建学の精神の実践目標として、校訓や校是、3大目標が掲げられている学校もあります。

ただ、いい学校と言うのは、やはり建学の精神を非常に大切にしています。

建学の精神を現代に置き換え、何か問題があれば、建学の精神に立ち返ります。

大学合格実績と言うのはあくまで目標です。
これに対し、建学の精神はその学校の目的なのです。

ですから、本来受験生や保護者は学校の建学の精神に共感して、志望すべきです。

 さらに、建学の精神が先生生徒に浸透している学校はいい学校だと思います。

逆に、大学合格実績だけを掲げている学校は、何となく強くたくましく見えますが、私としては何か危うい感じがします。

予備校であればそれでいいですが、学校にはもっと、生徒の将来を見据えた理念が必要です。

いかに建学の精神が学校に根付いているか。

これは、学校説明会に行けばよく分かります。

実はある私立中学の卒業生に建学の精神について聞いたのですが、血肉になっているらしく、すぐ答えられました。ここが、公立との違いです。

建学の精神に注目してください。

年輪経営者から学んだこと

今読んでる本。



伊那食品工業会長の塚越寛氏とサイボウズ社長青野慶久氏の対談の中での一説に、

塚越  経営の目的は、全部の産業で一緒、地球上のあらゆる会社で共通です。人が幸福に生きること。ハピネスです。

青野さんがグループウェアを開発した目的は、それを使う人を幸せにするためのはずです。便利になってチームワークがよくなるから。

とある。

精神的かもしれないが、自分の会社がどのように人の幸せに貢献しているか。
社員の幸せに貢献しているかを考えることは非常に重要なことだと思いました。



志望校は「偶然の出会い」が重要。

模試の結果を眺めていても、真の志望校は見つからないという話をしました。

そんなことより、大切なのは偶然力です。

「自分にとって良い学校ってなんだろう?」と、好奇心を持って、自分の足で学校を見て回り、その学校にいる先生や学生、生徒と話してみること。全く違う色々な偏差値帯の学校を訪れてみること。

こっちの方が重要です。

偶然力は中高大受験だけでなく、社会人としてのキャリアを考える上でも同じだと思います。

いい偶然を作ることの重要性は、クランボルツという人が、『その幸運は偶然ではないんです!』という本で書いています。
この本の帯の通り、机の上で書く「キャリアプランはいらない」のです。



クランボルツの考えは例えば、法政大学キャリアデザイン学部教授の児美川孝一郎教授の『キャリア教育のウソ』や海老原嗣生氏の『夢のあきらめ方』にも出てきます。
そしてきわめつけは、東洋大学が受験生向けに公開している、WEB体験授業でのこちらの講義です。


東洋大学のWEB体験授業は秀逸で、こういう試みが、他大学。もしくは中高でも行われないかなと考えています。

この講義の中で、榊原 圭子准教授は、「ひたすら考えていても答えは出ない、自分探しや自己分析などは後にし、まずは行動してから考えること」の大切さをお話しされています。

逆に、偏差値だけで学校を選んでいると言うことは、こう言う偶然の出会いの機会を失っていると言うことです。

偏差値表を捨てて外に出よう。

そう言いたいと思います。



ロンドンブーツ田村淳の大学受験に思う事2

田村淳の受験が終わりました。

不合格。

残念でした。

でも、淳さんが言った言葉。刺さりました。

本当に心の底から何を学びたいかって、ただ単純に大学に行きたいじゃなくって、大学に入って何を学びたいかって事がないと、受験勉強って乗り切れないんだと思った。

大学とは自分の興味のある事を学び、とことん突き詰める場です。

とは言え、これだけ大衆化が進んだ大学受験の中で、本当にこういう意思を持って、大学を目指す人はほんの一握りではないでしょうか。

そもそも、社会人経験もない中で高校時代にやりたい事を見つけることは難しいと思います。

それでもやはり、やりたい事を見つけるために、好奇心を持つ事と読書をして欲しいと思います。

これを学びたいと、本気で思った人の集中力には勝てません。

JR九州唐池会長に学んだ今までもこれからも必要な力

今週のカンブリア宮殿はJR九州の唐池会長でした。

唐池氏は、観光列車ゆふいんの森を立ち上げ、運行開始と同時に、韓国との定期船立ち上げ部署に異動。

その後も、非鉄道事業の先駆けとして、飲食部門に送り込まれます。

その全てで結果を出した唐池氏。

社長になってからも、九州新幹線や豪華列車ななつ星、株式上場など、チャレンジは止まりません。

唐池会長から学べることは、全てに対して全力で結果を出すと言うことです。

急な異動で、ふてくされるのではなく、
その場その場で懸命に仕事をするということです。

この資質は、今も昔も変わりなく、仕事にとって重要なことだと思おます。

先生は宣伝下手で当たり前。

中高の先生はマーケターでも広報のプロでもありません。

教育のプロなのです。

ですから、あまりにも説明会に期待するのは間違っていると思います。

とてもいい学校でも、説明会が下手な学校もあるということです。

もちろん、先生方は説明会に工夫を凝らして、学校のことを伝えようとされています。

ただ、やはり先生は先生であって、
説明会の出来不出来で学校を決めつけるのはもったいないと思います。

大事なのは受験生や保護者の皆さんが能動的に学校の良いところを見つける姿勢だと思います。

説明会以上に、生徒の表情や先生の授業対する熱意を感じたのならば、そちらの方が正解です。

やり抜く力

中高で最も大切なことは、

やり抜くことだと思います。

最近は往々にして、踏ん張る、粘り強くやる事がダサい事に思われがちですが、

結局やりきった人が強いのです。

市川中学校・高等学校の古賀理事長のブログを是非読んで欲しいです。

やり抜く力こそ重要です。

ある私立では、高校4年生の最期まで部活を奨励しています。

受験があるから、部活はやめるではなく、

どちらも取りに行く人こそカッコいいと思います。

これは、中学受験でも高校受験でも同じではないでしょうか。

塾があるから学校の行事はやらないは、

その時は良くても、社会に出てからしっぺ返しを食らうと思います。

感受性について

ある学校で話をしていた時、

小学生の感受性が低下していると言う話になりました。

人の痛みを感じたり、自分に足りないものを素直に受け止めたり。

こういう力が無ければ、社会人として、到底人の上には立てないと思います。

感受性を鍛えるには、挫折を味わうことだと思います。

自分自身が本当に痛みを味わった時に、

人は相手を慮ることを学ぶのだと思います。

中高時代、いや大学まで含めて、挫折こそ宝です。

伝統校に行く意味

私立伝統校に行く意味は、

 

「すごい人に会える」ことに尽きると思います。

 

私も伝統校の先生に話を伺うことがあるのですが、

 

言葉の力、教養に圧倒されてしまいます。

 

本当に目から鱗が落ちるのです。

 

こういう先生が、身近にいることが何よりもの強みだと思います。

 

先生だけでなくOBもそうです。

 

社会で活躍する先輩が、部活や行事に顔を出したり、後輩に向けて講演をしたりします。

 

中高一貫校であれば、中学1年生は高校3年生の背中を見ることになります。

 

こういう「人」から影響を受けることこそ、

 

伝統校に行く意味だと思います。

 

僕も先生や先輩の様になりたい。

 

これに勝る動機付けはありません。

 

特に私立は、先生の転勤もなく、卒業後もつながりが途絶えません。

 

良い意味での人からの感化される事こそ、私学伝統校に行くメリットだと思います。